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June 2010 vol.90 6
[特集]女も背中で語る
かつては秘するものだった背中――。それをあえて表に出すとき、自分の生き方に対するスタンスや、決意までもが滲み出る。背中は、女性のもうひとつの顔なのだ。
背中に宿る究極の美

まっすぐな背筋と天使の羽のような肩胛骨(けんこうこつ)を持つ、バレエダンサーの背中。同じ女性でも見とれてしまう。その美しい背中に隠された秘密が知りたくて、バレエ団「Kバレエカンパニー」のスタジオを訪れた。

スタジオでの練習時間に、初めて間近で見るプロバレエダンサーの背中。無駄な肉がなく、すっきりとしていて、光が当たると艶めかしい陰影が浮かんだ――。その体の美しさは、長い時間をかけて少しずつ彫刻を彫るような、地道な積み重ねによって作り上げられているのだとか。

彼女の背中がかっこいい理由

私たちがひかれる背中には、見た目の美しさだけではない何かがあるのかもしれない――そう思わせる背中を持つ、女性がいる。舞台、映画などで常に強い存在感を放つ、夏木マリさんは、そんな女性のひとりだ。

「いつもなりたい自分のイメージがある」という彼女に背中について尋ねると、高い美意識とともに数年先の具体的な目標までも語ってくれた。そして、オーラに満ちた背中を手に入れるきっかけとなった、あるエピソードを教えてくれたのだ。

背中を変えるドレスの魔法

バレエダンサーや女優がそうであるように、多くの人の視線にさらされるとき、女性の背中は輝き出す。そういえば、以前招かれた結婚式で、バージンロードを歩く友人の後ろ姿が別人のように神々しく見えたことを思い出す。それは、あの純白のドレスを着た人だけにかけられる魔法なのだろうか?

これまで1万8000着以上のウエディングドレスをデザインしている花嶋千賀さんに話を聞いた。数々の花嫁の背中を見つめてきた花嶋さんは、自分の見え方にこだわる人ほど“背中見せ”タイプを選ぶ傾向があるという。

背中を磨くレッスン

「見られている」という意識が背中を美しく変えるなら、普段から意識を高めておけば、“背中美人”になれるのではないだろうか? その土台となる正しい姿勢を姿勢コンサルタントの武田まり子さんに、また背中のスキンケアについてアロマテラピストのマミ・レヴィさんにポイントを教えてもらった。

背中はいつも“人に見られる側”にあるもの。改めて見つめると、これまで自分の知らなかった顔があった。そこで気づく自分の欠点や長所、可能性に向き合いながら、立っているだけで存在感のある、背中で語れる女性を目指したい。

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今月の表紙
内面や生き様が形づくる「女性の背中の美しさ」を目指しました。

今回の特集は背中を扱ったものですが、外見的な美しさや単なる背中ケアというよりも、内面や生き様が形づくる人生論的、哲学的な「女性の背中の美しさ」がテーマ。まさにそれを体現されている方々(プリンシパルの松岡梨絵さんや、夏木マリさん)にもご登場いただいています。

そのため、特集も表紙も、デザインは「大人」「クール」「上品」「上質」といったキーワードを意識したものにしました。metropolitanaでは人体や手足などのパーツを具体的に描くことは少ないのですが、今回は打ち合わせの段階から、ストレートにずばり女性の背中を描きましょう、と意見が一致していました。

制作中に苦労したのは、体の線をあまりにリアルにすると生々しくなり過ぎ、デザイン的なデフォルメを加えすぎると、軽やかすぎて存在感や意志というコンセプトが希薄になってしまうということ。

そのせめぎ合いというか、折り合いのつくところに着地するまで、かなりの調整を要しました。それに編集部からもいつも以上に細かいオーダーをいただき、今月号の特集は表面的な美しさがテーマではないのだ、という強いこだわりを感じさせられましたね。

designed by 株式会社トンプウ
06年設立。代表・尾崎文彦。
メトロポリターナのほか多数の雑誌、書籍、CD、広告のアートディレクション・デザイン・イラスト制作を手がける。
2009年3月、素材集『シルエットイラスト 人物・小物』を刊行(ワークスコーポレーション)。
http://www.tongpoo.co.jp/

※情報は、2010年6月のものです

試写会レポート
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