
定期的に通院し、プラークのない状態をキープ
6月4日は「虫歯予防デー」。いま、歯が痛くない人は人ごととして過ごしてしまうかもしれませんが、あなたの口の中では歯周病が進行している可能性があります。
歯周病の原因は、口の中で増殖した微生物の塊である「プラーク」。この中の歯周病菌によって起こるといわれています。また、今ではタバコが歯茎にとって決定的に悪いこともわかっています。プラークによって歯茎が炎症を起こして腫れると、歯との間に「歯周ポケット」という隙間ができ、ここから歯周病菌に感染するのです。すると、歯の土台となる歯槽骨が、炎症により骨内の破骨細胞に吸収されて失われ、歯が抜けてしまったり、抜歯せざるを得なくなったりしてしまうのです。
歯周病の恐ろしい点は、痛みなどをほとんど感じないまま症状が進行してしまうこと。歯がぐらぐらするなどの異常に気づいたときには簡単な治療では治せないほど悪化していると考えて間違いないでしょう。女性は特に、女性ホルモンをエサとする歯周病菌が増殖することで歯茎が腫れることが歯周病発症のきっかけになり、多忙により悪化することがあります。20代から約12oほどある歯槽骨が1年に約1oずつ失われていき、40代くらいになってはじめて異常に気づくケースが多いのです。
ですから、自覚症状がなくても健康診断のつもりで歯周病検査を受けることが歯周病ケアの第一歩。左の問診票に1つでも当てはまるなら、歯周病になっていてもおかしくない口腔内環境ですので、今すぐ歯周病専門医の検査を受けたほうがよいでしょう。
検査のあとは、プラークを取り除くためのブラッシング指導や禁煙のレクチャーを受け、治療を開始します。しかし、日本では歯周病について正確な知識を持つ歯科医はまだ少ないのが現状。NPO法人日本歯周病学会の専門医のHPなどから調べて、歯周病に専門的に取り組んでいる歯科医を選び、適切な処置を受けたいものです。
プラークはどんな人でも蓄積するので、予防のためには、毎日正しいブラッシングを行う必要があります。そうして年に数回は通院し、歯磨き方法が適切かどうかをチェックしてもらってください。また、2年に1回は検査を受けたいものです。それが将来、歯をなくして悲しい思いをしなくてもすむ最善の方法です。異常を感じなくても定期的に通院するのが健康な歯をキープする秘訣なのです。
※情報は、2009年6月のものです